目次
二日酔い・悪酔いが体内にどういった影響を及ぼすのかを細かく紹介しています。
二日酔いとは飲酒をして「8~14時間前後」に生じる頭痛・嘔吐・発汗などといった自覚症状が現れることをいいます。
これに対して、悪酔いは飲酒後「2~6時間後」に現れ、血中のアセトアルデヒド濃度が0.5mg%を超えることで、吐き気・嘔吐・苛立ち・頭痛といった症状が出てきます。
二日酔いで吐き気等が起きる原因
アルデヒトは毒性の強い物質なので、濃度が高くなることで吐き気・頭痛・赤面・脈波数の上昇が起きるので悪酔い状態となります。
ですが、二日酔いに関しては血中のアセトアルデヒド値が低下した時点以降に生じることから直接的な関係はないと考えられるようになってきました。
最近では、血中のアドレナリンやドーパミンといった神経伝達物の量が上昇によるものとの専門家の見解があります。
二日酔いは成長ホルモンの分泌に影響を及ぼす!
また、二日酔いは成長ホルモンの分泌に変化を及ぼしている可能性があります。というのも、成長ホルモンを調整しているのが中枢神経に起因しているのです。
日本人は元々、アセトアルデヒトを分解する力が弱いので、少量の飲酒でも顔を赤くする作用があります。つまり、アセトアルデヒトを分解する遺伝子をあまり持っていないといえます。
どんなお酒でも飲みすぎると二日酔いになる!
以前、テレビで「焼酎は糖やアミノ酸といった栄養素が含まれていないことから二日酔いにならない」「日本酒は色々な栄養素と結びつくので、分解するスピードが遅れて次の日に残る」と紹介されていましたが、これは誤った認識とされています。
どんなアルコールでも、飲酒量が多くなると、二日酔いや悪酔いになります。また、アミノ酸や糖がアルコールの処理を遅らせるのであれば、お酒と同時に摂取している食事やおつまみに含まれるアミノ酸や糖が二日酔いや悪酔いになる原因となるでしょう。
というより、元々、アミノ酸は肝臓のエネルギー源となっているといえます。
冷酒も熱燗も二日酔いになる!
また、”冷や”は悪酔いをするが、熱燗は二日酔いにならないといわれていますが、実際には全く科学的根拠がなく誤認だといえます。
冷酒は特に口当たりがよく、ついつい低アルコールと同じペースで飲んでしまいます。さらに、熱燗よりも吸収されるスピードが遅いので、余計に飲みすぎてしまうのです。
こういったこともあり、「冷やは次の日に残りやすい」といったイメージがついた可能性があります。
二日酔いによる寒気の状態とは
寒気といった症状は以下のような要因が挙げられます。
■熱を放出している
通常、寒いと感じた時は血管を収縮して血液の流れを少なくすることで熱放出を抑制します。逆に、気温が高い時には血管を拡張させることで熱を放出させます。
つまり、飲酒した際には血管が拡張して熱を体外へと放出させる事が原因で寒気を感じ、体の震えが起きてしまうのです。
■急性アルコール中毒の可能性
急性アルコール中毒は短時間に大量のアルコールを飲むことで血中のアルコール濃度が上昇し、中枢神経の動きが鈍くなってしまうことをいいます。
これが原因となる体の震えは休息をとることで改善されていきますが、体の震え以外にも様々な症状がでる可能性があり、死に至ることもあるので注意しましょう。
また、飲酒は様々粘膜に悪影響を及ぼしています。アルコール度数の高いものを飲酒すると、食道粘膜や胃の粘膜に障害を起こします。
飲酒で嘔吐をするリスクとは
嘔吐をしてしまうと、食道粘膜にさらなる悪影響を及ぼしてしまいます。嘔吐をした場合、アルコールだけではなく、胃の中の消化液も通ってしまうので、食道粘膜が少し溶けてしまうのです。これは一過性の逆流性食道になっているといえます。
この場合、喉についた消化液を洗いなすためにも、水を飲んで薄めることをオススメします。特にヨーグルトや牛乳といった乳製品であれば、消化液作用を弱める効果があります。
もし、嘔吐物の中に血が混ざっていた場合、食道下部から出血している可能性があります。これは最悪の場合、食道が裂けてしまうことがある恐ろしい病気と認識した方がいいです。
嘔吐で血が混ざってるのはマロリーワイス症候群?
病名がマロリーワイス症候群と言い、嘔吐を繰り返した際に何度も血が混ざっていた場合、一度、内視鏡検査をした方がいいでしょう。
二日酔いになった場合は水気のものを多く摂取して、口当たりの良い食事や十分な睡眠をとりましょう。また、消火剤やビタミンC・蜂蜜や果物なども摂取すると良いです。
ペリ&肌男
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