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かゆみや小さな赤いぶつぶつを発症させるあせもは、子供に多く見られがちですが、汗を大量にかく夏の季節に関しては大人でもあせもに注意する必要があります。
あせもは一般的に小さな赤いぶつぶつができてかゆみを伴うものとの認識があり、紅色汗疹と呼ばれています。
あせもの症状とは
実はあせもには上記の紅色汗疹と含めて3種類に分けられます。
■水晶様汗疹
・赤みやかゆみを伴わないで皮膚の表面に1~3mmほどの透明または白っぽい水膨れができます。これは紅色汗疹よりも皮膚の表面側に汗が溜まることから症状も軽くて、自覚症状も少ない場合が多いです。
■深在性汗疹
これは皮膚の深い部分にて起こる白っぽく凹凸のない丘疹(直径1cm以下の皮膚の隆起)のようなものができ、日本ではあまりみられませんが、亜熱帯などでよくみられます。
あせもは湿疹や皮膚炎と同じように早く段階で適切な治療をして治していくとのが大切で掻きむしたっりして化膿させてしまうと治りにくくなる可能性もあります。
あせもの原因とは
あせもは大量に汗をかくと汗を皮膚の中に溜めてしまうことが原因とされています。汗は皮膚の真皮の奥になる汗腺で分泌されて汗管と呼ばれている通路を通って体の表面にある汗功という出口から放出されています。
この汗が放出されずに溜まった状態になると、皮膚の下にある汗管の回りの組織に漏れ出してしまうと、水膨れや炎症を起こしてしまうのです。
あせもは汗疹と呼ばれており、おなかや首、額や肘の内側、足の付け根やお尻、膝の裏側などの汗が乾燥しにくい場所によく見られます。
あせもは夏場に多い
基本的に夏場に多い病気とされていますが、汗をかけばあせもができる可能性が高いです。湿布や包帯、ギプス、絆創膏、通気性の低い衣類を着用することから汗管がつまってしまいあせもになってしまうのです。
ですが、一般的には大人よりも子供の方ができやすい傾向にあります。というのも、汗が作られる汗腺の数は大人も子供も同じなのです。
ですが、子供の場合、小さな面積に汗腺が密集しているので、汗を大量にかいてしまうため、十分なスキンケアが大切となります。
あせもの治療法とは
基本的に水晶様汗疹に関しては汗をかいたあとにシャワーを浴びたり、清潔で濡れたタオルにてやさしく汗でふき取ることで治療や予防となります。
【対処・予防法】
■朝に2~3分ほどのシャワーで寝汗を流す
■ぬるめのお湯に浸かって体温の上昇と入浴後の発汗を抑制していく
■メントールが配合された入浴剤を使用して発汗を抑制していく。
水晶様汗疹は何もしなくても約2~3日ほどで治まりますが、大量の汗をかく場合には清潔にして、急性湿疹やとびひを併発しないようにすることが大切です。
熱い時期に運動や、吸湿性の高い木綿や速乾機能のある素材を使ったものを着用するなどの衣類の工夫も大切となります。大量の汗をかく場合にはエアコンや除湿器、室温や湿度で調整していく必要があります。
紅色汗疹ステロイド系の外用剤と使用!
紅色汗疹に関しては炎症の起きている部分に抗炎症作用のあるステロイド系の外用剤によって炎症を沈めていきます。
炎症が治まっていくと心理的なストレスも解消されていき、掻きむしって傷つけてしまうことも予防していくことができます。
寝ている間に無意識にかいて壊している場合もあるので、かゆみを予防していくことは重要となります。ベビーパウダーは子供に有効とされていますが、刺激の弱い大人にも効果的に使用することができます。
ベビーパウダーを使用する際の注意点
ベビーパウダーを使用する際には必ずお風呂上りの肌が綺麗な状態で使用しましょう。特にこどもの場合は我慢できずにかいて壊してしまう場合があり、とびひの原因になる可能性もあります。
壊してしまった場合には抗生物質が配合されたステロイド外用剤をで治療していきます。
薬局で販売されているものには大・中・小といった3段階の効果の強さに分かれており、子供は年齢によって使用できるものが限られていますので、薬剤師に相談する必要があります。
ステロイド外用剤を5~6日使用しても症状が緩和されない場合には別の皮膚病を疑った方がいいです。
ペリ&肌男
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