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朝起きた時に、口の中が酸っぱく感じたことはありませんか。のど元から口に広がる、何とも言えない胸のむかつきや不快感は「胸やけ」かな?と軽く済ませたら危険かもしれません。
もしかして胃がエレエレする重たい感じがあったら、それは「逆流性症」かも。そんな胸やけの原因と心配な病気、胸焼けを改善する対処法・予防をご紹介します。
そもそも胸焼けとは?
そもそも胸焼けとは、胃酸が食道に逆流することで起るのです。要因は、不規則な食生活リズム・暴飲暴食・二日酔い・肥満や妊娠、ストレス、クスリの摂取・便秘による腹圧・喘息・喫煙・運動不足による横隔膜の機能低下などが考えられます。
また、食道と胃をつなぐところに、下部食道括約筋という筋肉があります。下部食道括約筋は胃酸が逆流しないように「弁」の働きをしていますが、偏食や肥満、加齢・姿勢・アルコールなどが原因で弁の働きが低下して逆流を防ぐことができなくなることがわかっています。
その他にも、胃酸過多の体質や胃に圧力をかける姿勢も胸焼けを引き起こす原因です。胃酸過多が原因の胃潰瘍で、食べ物が食道に逆流して胸焼けをおこしている場合もあります。
朝に胸焼けが起きる原因
朝、歯磨きをしているとき、おえっぷと、なることはありませんか?歯磨きでえづき、胸焼けがおこるときは内臓系の疾患の疑いがあります。
朝に胸のあたりがモヤモヤ、むかむかする鈍い痛みを感じる胸焼けは、夜に胃酸と胃の内容物が食道へ逆流しているときに起ります。
朝、胸焼けが起きる逆流は眠っている時の胃と食道の高さに関係があります。起き上がっている状態は、食べ物は食道を通過し下にある胃のなかに入り胃酸によって溶かされていきます。
就寝時にカラダを横にすることで食道と胃の高さは同じくらいになります。本来なら食道から下の胃に入るはずの食べ物が眠る直前まで飲食をしていると一度は胃に入った胃酸まみれの食べ物が、胃と食道が同じ高さになることで逆流し食道に停滞してしまいます。
胃酸が原因で胃食道逆流症になることも?
胃酸はとても強い酸で、身体の内部で胃酸に耐えられるのは胃粘膜で保護されている胃だけなのです。食後はその胃酸が大量に分泌されます。
食道に逆流し停滞することが繰り返されると胃酸によって炎症を引き起こし「胃食道逆流症(GERD)」になります。
朝の胸焼けで考えられる病気とは
胃酸が逆流して食道が炎症する症状を胃食道逆流性(GERD)または逆流性食道炎といいます。胃もたれ、胃酸がこみあげてくる、吐き気、ゲップ、喉の違和感、慢性的な咳の症状が朝にみられるひとが多いです。
・胃食道逆流性(GERD):
症状:胃酸が逆流することによる食道の炎症 粘膜のただれ(びらん)潰瘍(粘膜や組織の損傷)胸焼け、吐き気、鈍痛
・非びらん性胃食道逆流性(NERD):
症状:胃液の逆流、胸焼け、胸の痛み、ゲップ
※胃酸の逆流はみられて胸焼けの症状があるものの胃潰瘍や炎症がない病気です。
・食道癌:食道の内面をおおっている粘膜の表面、上皮から発生する癌。
症状:長期にわたる胸焼け・胸痛・食道がしみる・食べ物がつかえる・体重が減る・声がかすれる・せき込みなど。
軽度の朝の胸焼けは、食生活の改善や生活リズムの見直しで良くなります。
毎朝、胸焼けの症状が酷い場合は、内科・消化器科病院の受診をおススメします。
胃カメラなどの内視鏡で簡単に検査することができるので、自己判断をして市販薬を購入するまえに医師から症状にあった処方箋のクスリを飲みましょう。
朝の胸焼けを対処・予防する方法とは
気分がブルーになる胸焼けを予防しましょう。朝、起きた時に胸やけがつらいときは、牛乳や水をのんで逆流している胃酸を洗い流してあげましょう。
この時、胃に刺激を与えないようにできるだけ常温が良いでしょう。この乳製品は、寝る前に飲むことで朝の胸焼け防止効果もあります。
また、朝の胸焼けを防止するために就寝前直前の飲食はやめること。できるだけ就寝時間の2〜3時間前に食事を済ませ胃に負担をかけないで眠ることが大切です。
寝る時にクッションなどをつかって上半身を少し高くして眠ると逆流しづらくなります。食道より胃を下に持っていくような姿勢をすることです。また横になって寝る時は、右を下にすると食道から胃の入口がスムーズになるので逆流防止になります。
その他の対処と予防のまとめ
▪︎下部食道括約筋の動きを低下させるアルコールの摂取を控える。
▪︎暴飲暴食はしない。
▪︎刺激物は胃酸過多の原因になるので食べる頻度に気をつける。
▪︎良く噛んで消化しやすくしてから飲み込む習慣をつける。
▪︎胃に負担をかけないように腹八分目を心がける。
▪︎食後にガムを噛むと唾液を増やし食道の酸を洗い流してくれる。
▪︎食べ過ぎた翌日は、プチ断食をしてカラダを休ませリセットしてあげる。
▪︎猫背や肩を内側に巻き込むような姿勢にならないように意識して気をつける。
▪︎腹圧があがると食道へ逆流しやすく胸焼けの原因になるので腹部を締め付けない。
▪︎内臓脂肪を減らし肥満を解消する。
ペリ&肌男
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